jQuery 1.11 と 2.1 のベータ版 2 の変更箇所のメモ

2週間ほど前 jQuery 1.11 と 2.1 のベータ版2が発表 されましたのでメモしておきます。まだベータ版です。

API は 1.10 や 2.0 から変更してません。 ベータ1に引き続き AMD 対応を進めています。

IE 11 等のブラウザでのバグや ベータ1で新たに生まれたバグ、その他色々なバグが 修正されています。 sizzle も新しくなりました。

ビルドするのにベータ1では grunt-cli と Bower を手動で インストールする必要がありましたが、 npm installで両方とも インストールされるようになりました(この場合 grunt-cli は ローカルにインストールされるので グローバルにインストールしたい場合は 自分で行う必要があります)。 加えて、ビルド中にコードスタイルのチェックも 行うようにした模様です。

このバージョン(ベータ2)以降 2.x 系の方は npm にも 登録するそうです。 そのためnpm installコマンドで インストールできるようになります。 node.js 等で jQuery を利用する時に導入が楽になります。 ベータ2版ならnpm install jquery@2.1.0-beta2で インストールできます。

ベータ2の大きな?変更点は マップファイルへの関連付けのためのコメント
//# sourceMappingURL=jquery-....min.map
を削除したことです。 ソースマップが正しく機能するには 圧縮ファイル、圧縮前のファイル、マップファイルが必要で、 圧縮ファイルにはマップファイルの、マップファイルには 圧縮ファイルと圧縮前のファイルの名前を 正しく指定しなければならず、 正しく指定できないとうまく動かず 404 エラーを発生する場合も あります。 CDN のファイルをそのまま使うなら大丈夫ですが、 圧縮ファイルだけを別の場所に置いて使ったりすると うまくいかなくなります。 そしてソースマップ関連で問題が発生した時に その原因が jQuery にあると勘違いされることが 多かったようです。

コメントは削除されますが マップファイルは配布されるので、ソースマップの機能を 使いたい場合は、圧縮ファイルの最後にマップファイルを 指定するコメントを記述すれば利用できます。

一方、カスタムビルドで作成した場合は マップファイルも作成され、 圧縮ファイルにマップファイルの指定コメントが追加されるので、 そのままソースマップを利用できます。 ソースマップの機能を使いたくない場合はコメントを 削除するようにしましょう。

スポンサードリンク